現代ラテンアメリカのシーンで最も破壊的なアーティストの一人であるDiego Bianchiの過去11年間の制作を網羅した一冊です。彼の彫刻、インスタレーション、パフォーマンスには、セクシュアリティ、暴力、テクノロジー、快楽など、現代への取り組みの根底にある問題が混在しています。本書には、これらの問題を拡張し、彼のアートと彼が活動するアルゼンチンの経済・政治状況との関係を論じた批判的なテキストが含まれています。
「私は何年もの間、日常的な消費財が使用された後に変容していく様子を観察してきました。そして自然と社会的行動の相互関係、都市と生物学的状況の盛衰、大惨事や事故やランダムさが前例のない秩序を生成するのを観察してきたのです。それは使用の痕跡や時間の経過、物質の発見です。
私はブエノスアイレス大学でグラフィックデザインを学び、その分野で長年働いてきました。32歳の頃までには、ほとんど気づかないうちに現代美術に夢中になっていて、2002年からは作品を作り続けています。
それぞれのプロジェクトは並々ならぬ冒険となり、アートの実践以外では不可能だった方法で人生と知識を吹き込まれました。
私は、私の作品を現実を織り交ぜて極限まで見直す事が出来る機会があり、またそれを完全に異質なものとして分解する事が出来たのです。」ディエゴ・ビアンキ
http://www.diegobianchi.com.ar/
http://www.galeriewolff.com/artists/Diego-Bianchi