
ノルウェーのアーティストIda Ekbladによる本書「Exist at All」はチューリッヒの美術館Kunsthalle Zurichで2019年に開催された彼女の個展「IDA EKBLAD: FRA ÅRE TIL OVN」に合わせて、スイスのZINE等を主に手がける出版社Innen BooksとKunsthalle Zürichから出版されました。
展覧会のタイトルである「FRA ÅRE TIL OVN」は、1944年にノルウェーで出版された彫刻に関する研究書『Norsk Jernskulptur』に由来します。「FRA ÅRE TIL OVN」和訳「オーレから釜戸まで」は、金属がどのようにして鉱石から抽出され、彫刻に鋳造されるかを簡潔に説明し、一日に何十億回も行われている変形を意味しています。変形は彼女の芸術の中心に位置しており、思考と制作を通して、素材、イメージ、色、政治性を新しい状態や形に変える事であり、知識や喜びや怒りといった実質的な付加価値を得ることが出来るのです。
Ida Ekblad(1980年生まれ)はノルウェーのオスロを拠点に活動しており、その芸術活動は、絵画、彫刻、パフォーマンス、映像制作、そして詩を取り入れたも等多岐にわたっています。
彼女の作品はエネルギッシュな動きのある構成、大胆な色使い、拾った素材を丁寧に使う事で生み出される独特の活気と自発性があります。彼女の表現力豊かな絵画には、ねじれ曲がりくねった線が描かれることが多く、あるときは人間のような人物を、またあるときは風景を表しています。彼女の作品に見られるフォルムやジェスチャーは、CoBrA、シチュアシオニズム、抽象表現主義等の様々なインスピレーションや美術史を参照していますが、グラフィティやカートゥーンのようなサブカルチャーやポップカルチャー的美学も含まれており、ジャンルを超えた彼女のアプローチを示しています。
彼女は2007年にノルウェーのオスロ国立芸術アカデミー、2008年にアメリカ・ロサンゼルスのマウンテン・スクール・オブ・アーツで教育を受けています。
ヴェネチア・ビエンナーレ(2011年、2017年)に参加したほか、数多くの個展やグループ展に参加しています。2021年6月には、オスロのKunstnernes Husで大規模な個展が開催され、2019年にKunsthalle Zürich(チューリッヒ、スイス)とMuseo Rufino Tamayo(メキシコシティ、メキシコ)で開催したほか、Kunstverein Braunschweig(ブラウンシュヴァイク、ドイツ、2018年)、Kunsthaus Hamburg(ハンブルク、ドイツ、2017年)、National Museum of Art, Design and Architecture(オスロ、ノルウェー、2013年)、Bergen Kunsthall(ベルゲン、ノルウェー、2010年)、Bonniers Konsthall(ストックホルム、スウェーデン、2010年)などでも個展を開催しました。
またKarima Fと共にSchloss Recordsというレコードレーベルを運営しています。
http://www.innenzines.com/index.php?/other/ida-ekblad/
http://kunsthallezurich.ch/en/ida-ekblad
https://kunstnerneshus.no/en/program/exhibitions/ida-ekblad
https://schlossrecords.bandcamp.com/
https://www.maxhetzler.com/artists/ida-ekblad
https://pederlund.no/artists/ida-ekblad/
https://karmainternational.ch/artists/ida-ekblad/
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