本書は、ウィーン・ルートヴィヒ財団近代美術館(略称MUMOK)にて2013年11月から行われたグループ展「and Materials and Money and Crisis」の図録です。
展覧会では作品の中に存在する資本という問題に取り組むための実験的な提案をするものでした。ニューヨーク在住のキュレーターRichard Birkett(リチャード・バーケット)がアーティストのSam Lewitt(サム・ルウィット)との対話を通してキュレーションしたこの展覧会には、新しいコミッション作品や既存の作品をmumok用に再構成したものを含む11人のアーティストの作品が集められました。この展示において、タイトルにある「物質」は二重の意味をもっていました。一つは、物質とお金の流れ、そしてその流れを減速させる危機が作品の題材となり得るという事。もう一つは、作品を構成する物理的な「物質」が現代の金融によって実現された資本の生産からの離脱とどのような関係を持つのかという事です。
展覧会では、このような一連の用語の掛け合わせによる予想外の方法を概念化する作品に注目し、Terry Atkinson(テリー・アトキンソン)、Maria Eichhorn(マリア・アイヒホルン)、Melanie Gilligan(メラニー・ギリガン)、Gareth James(ガレス・ジェームス)、Pratchaya Phinthong(プラチャヤ・ピントン)、Sam Lewitt(サム・ルウィット)、Henrik Olesen(ヘンリク・オルセン)、R. H. Quaytman(R・H・クエートマン)、Lucy Raven(ルーシー・レイブン)、Cheyney Thompson(チェイニー・トンプソン)、Emily Wardill(エミリー・ワーディル)の作品が展示されました。
本書には展示風景写真の他に、アーティストのSam Lewitt(サム・ルウィット)、建築理論家のCraig Buckley (クレイグ・バックリー)、Reinhold Martin(ラインホルド・マーティン)、美術史家のSebastian Egenhofer(セバスチャン・エゲンホーファー)、作家のMarina Vishmidt(マリーナ・ヴィシュミット)とアーティストのMelanie Gilligan(メラニー・ギリガン)、メディア理論家のJoseph Vogl(ヨーゼフ・フォーグル)、アーティストのTerry Atkinson(テリー・アトキンソン)のテキストと、展覧会のキュレーターRichard Birkett(リチャード・バーケット)の序文が添えられています。
テキスト多めで勿論全部英語でハードル高めですが、google翻訳のカメラ入力でテキストを翻訳する機能やDeepLを活用するのも良いと思います。
https://www.mumok.at/en/events/and-materials-and-money-and-crisis
https://www.artforum.com/print/reviews/201403/and-materials-and-money-and-crisis-45331
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