!Mediengruppe Bitnik(メディアングルッペ・ビトニック)は、チューリッヒとベルリンをベースにインターネット上で活動する現代アーティスト・グループです。
彼らは、政府による監視システムや闇サイト等インターネットに関わる様々な社会問題を題材に現代美術の視点から作品を発表しており、2020年には日本で初の作品展が京都で行われました。
本書は2017年に発行された作品集で、彼らの作品「Random Darknet Shopper」や「Delivery for Mr.Assange」などが収録されています。「Random Darknet Shopper」は、アーティストの影響を受けずにコンピュータ・アルゴリズムが不正取引や犯罪の温床となっているダークネット上で毎週100ドルでランダムに買い物をし、購入品が展示スペースに届くというプロジェクトです。違法な品物を手に入れたボットや開発者であるアーティスト、そしてアートプロジェクトの違法性を問いかける作品です。「Delivery for Mr.Assange」は、カメラが内蔵された小包を当時ロンドンのエクアドル大使館にいたジュリアン・アサンジ氏に送るプロジェクトです。
書籍のタイトルがアラートをポップアップ表示させるためのJavascriptコードになっていて、通常のWebサイトではこのようなプログラムが入力されても実行されないようになっていますが、脆弱なサイトではJavascriptが実行されてしまいます。タイトルからある種のハッキングともいえる手法を用いた挑発的な一冊です。
http://wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww.bitnik.org/