ドイツ・カッセルのFridericianum（フリデリチアヌム美術館）で2016年に開催された展覧会「IMAGES」に伴い刊行された作品集です。Susanne Pfeffer（スザンヌ・プフェファー）が展覧会ではキュレーションを、本書では編集を手掛けました。彼女は現在フランクフルトにあるMuseum MMK für Moderne Kunstのディレクターを務めています。 芸術の原初的な領域と考えられてきた想像の領域は、21世紀初頭から現れた新しいテクノロジーの影響を受け急速に拡大していると言えます。相互作用のプロセスを通じて想像の領域は現実に浸透し、その逆もまた起こっており視覚的イメージの想像力はますます重要性を増しています。この進行中のプロセスは、イメージの概念によって明示されています。本書では、イメージが根本的に変容し再構成される瞬間についての作品を紹介しており、イメージの起源、分布、機能、使命に影響を及ぼす変容を、イメージを出発点とした芸術的分析の主要な対象としています。本書で紹介されるアーティストたちは、イメージの絶え間ない変容と自由な循環に集中して注意を払うという意思表示で応えています。既存のイメージは、その物質性を気にすることなく再フォーマットされます。リズミカルな遅延は、イメージの想像的な可能性とイメージの中に見出される現実へのフィードバックを探る目的で採用されています。ヒエラルキーのくびきから解放され、すべてのイメージは平等であり、交換可能であり、場所を問わない、イメージは純粋な反射のメディアなのです。 Artists Cory Arcangel Trisha Donnelly Isa Genzken Wade Guyton Pierre Huyghe Mark Leckey Michel Majerus Philippe Parreno Seth Price Sturtevant Contributer Alex Kitnick Susanne Pfeffer Seth Price D.N. Rodowick hardcover 144 pages 216 x 162 mm published by WALTHER KÖNIG https://archiv3.fridericianum.org/exhibitions/images https://www.artforum.com/picks/images-58417 https://www.art-agenda.com/criticism/238651/images