今日のポストデジタル時代において、デジタル技術はもはや革命的な現象ではなく日常生活の一部となりました。音楽や映画のビットやバイト、ダウンロードやストリームへの変換は今や当たり前の事となっています。しかし書籍や雑誌の出版の世界では、この変化はまだ始まったばかりです。
しかし、この変革のビジョンは決して新しいものではありません。100年以上前から前衛芸術家、活動家、技術者たちはネットワーク化された電子出版の発展を期待してきました。今にして思えば紙が無くなると騒がれたのは大げさなものでしたが、電子出版は確実に現実のものとなっています。ポストデジタル時代の出版においてアナログとデジタルはどのように共存していくのでしょうか。両者はどのように移行し、混ざり合い、交差していくのでしょうか?
オランダの出版社onomatopeeから発行された本書で著者Alessandro LUDOVICO(アレッサンドロ・ルドヴィーコ)は、前衛芸術の歴史を、いわゆる紙と電子の二分法を切り開く前史として再読しています。彼は批評的なデジタル文化とメディアアートのための雑誌『Neural』の編集者兼発行人でメディア批評家として論考を多くの書籍や雑誌、カタログなどに執筆しています。20年以上にわたり、印刷出版と政治的なデジタルアートの両方の最先端(とその外側)で活動してきました。
Florian Cramer(フローリアン・クラマー)が後書きを寄せています。
テキスト多めで勿論全部英語でハードル高めですが、google翻訳のカメラ入力でテキストを翻訳する機能を活用するのも良いと思います。
http://postdigitalprint.org/
https://www.ntticc.or.jp/ja/archive/participants/alessandro-ludovico/
https://monoskop.org/Alessandro_Ludovico
http://floriancramer.nl/
https://monoskop.org/Florian_Cramer
https://artscape.jp/artscape/exhibition/focus/2007_dominic.html
http://neural.it/
https://www.onomatopee.net/