SOLD OUT
アンダーグラウンドに潜む見えない・聞こえないサインを捉えジャーナリズムに発信するベルリン拠点のドキュメンタリー&カルチャーマガジン。創刊号は現代が作り出したぼやけた世界にフォーカスし、あらゆる"境界”をテーマに、Petr Davidtchenko、Klaus Bo、Valentin Ginius、Ryoji Hommaなど、ヨーロッパを中心に活動するアー ティストへインタビュー。また、マガジン編集長がベルリンで過ごした年越しの様子やリアルな街の風景を記録したフォトグラフとコラムも掲載。制限された時代に多種多様のイデオロギーを感じることの出来るインディペンデントイシュー。
メインビジュアルはフランス在住のアーティスト・Petr Davydtchenkoによる作品。彼は2008年の世界的な金融危機をきっかけに、集約的な畜産を 減らすべくため、約3年間のあいだ轢死した動物の死骸のみを食べる生活を継続。半自律的で非統治的な生き方を追求しながら現在まで政治的で挑 戦的なアート活動を行っている。誌面では、彼のロードキルプロジェクト「Millenium Worm」での生活を綴ったインタビューを掲載。そして2020年 に大流行となった新型コロナウイルスについて、莫大な利益を得ながら偽善を振る舞う某大手製薬会社に反立するために作られた自社開発ワクチン 「PERFTORAN」の製造に至るまでの経緯を取材した。そのほか、生と死という一つの大きなトピックにフォーカスした「Dead and Alive project」 を立ち上げ、世界各国の葬儀の写真を撮影しジャーナリズムに発信し続けているデンマーク在住の写真家・Klaus Boへは、マダガスカルでの伝統的 な儀式・ファマディハナから見る”死の在り方”についてメールインタビュー。またドイツは旧西ベルリンの小高い山の上にあるトイフェルスベルク元 スパイ塔跡地の一角「DOTS GALLERY」に独自のオリジナルサウンドシステムを展開し、歴史的建造物を実験的なサウンドスペースへと変貌させた アーティスト・Valentin Giniesへは、法律とイリーガルのせめぎ合いのなかで揺れ動くベルリン音楽シーンとクラブカルチャーの変遷について取 材。 そして旧東ベルリンに佇む巨大なアート施設「MONOPOL」で唯一の日本人アーティストとして活動する画家・Ryoji Hommaと数日間に渡って対 談形式で進められた”アウト・オブ・コントロール”にまつわる対談コラムほか、彼のルーツを辿ったインタビューを掲載。
220 x 290 mm
48 pages
日本語
Artists :
Klaus Bo
Petr Davydtchenko
Valentin Ginies
Ryoji Homma
Editor in chief :
Ari Matsuoka
https://molsmagazine.com/