
イタリア出身で現在はニューヨークを拠点に活動するアーティストエヴァ & フランコ・マテス(Eva & Franco Mattes)の作品集です。スイスのヴィンタートゥール写真美術館(Fotomuseum Winterthur)にて2021年に行われた彼らの展覧会に合わせて出版されました。
SNS上で共有される不気味なキャプション付きのおかしな猫の写真、インターネットのインフラを通して人知れず流通するデジタル画像、あるいはモラルに反するコンテンツを作成したりウェブから削除するためにオンラインで雇われた匿名の労働者たち。エヴァ&フランコ・マテスは、1990年代からインターネットが私たちの日常生活に及ぼす影響を調査し、ネットワーク化されたイメージが私たちの私的で社会的行動をいかに規定しつつあるかについて考察しています。その過程で二人は、ネットワーク社会の不透明なメカニズムやそのインフラ、オンライン上の傍観者の関係や形態を解剖し、我々鑑賞者に対して辛辣でありながら暗くユーモラスな、我々自身を映す鏡を差し出すのです。
ヴィンタートゥール写真美術館の展示のために特別に制作し会場中に張り巡らされた黄色のケーブルトレイのネットワークを通じて、ネットワーク化された画像の循環と、私たちのオンライン上の行動に影響を与え、新しい労働の搾取形態を引き起こす印象と関心の経済を具体化しています。このインスタレーションは、来場者を展覧会全体に導き、今日のネットワーク化された画像世界との対決をユニークな空間体験へと変貌させるものになっています。
with
texts by Cory Arcangel、Clément Chéroux、Jodi Dean、Doris Gassert、Fabio Paris、Katrina Sluis、Nadine Wietlisbachh
edited by Doris Gassert、Fabio Paris、Mona Schubert
designed by Studio Achermann
softcover
142 pages
190 x 255 mm
color
2021
published by SPECTOR BOOKS
https://0100101110101101.org/show-dear-imaginary-audience/
https://www.fotomuseum.ch/en/exhibitions-post/eva-franco-mattes-dear-imaginary-audience/
https://spectorbooks.com/dear-imaginary-audience-en
https://en.wikipedia.org/wiki/Eva_and_Franco_Mattes
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