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Nicole Wermers : Women Between Buildings
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Nicole Wermers : Women Between Buildings

¥6,050 税込

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2018年にハンブルグのKunstvereinで、「Women Between Buildings」と題したNicole Wermersのドイツでの初の個展が開催されました。その展示タイトルと同名のこの図録は、過去15年間のヴェルマーズの活動に焦点を当て、Sabeth Buchmann、David Bussel、Kerstin Stakemeierによるエッセイを収録しています。 Nicole Wermersは一連の彫刻作品を制作し、日常のありふれたデザインから引き出されたオブジェの世界を作り出しています。 機能的な要素は、モダニズムの形式的言語や私たちを取り巻く都市空間に基づいて、私たちの身近な環境と社会政治的、歴史的な関わりを持つ装飾品となります。視覚的、触覚的、聴覚的な特徴が戦略的に形作られ徹底的にデザインされた都市空間の特徴は影響力にあります。ヴェルマーズは、これらの刺激物を正確に暴露し、人間がいかに美的なものによって形成されているかを指摘しています。ウォルター・ベンヤミンが1928年に述べたように、物事は人間社会にあまりにも密接しているのです。社会システムの中で人間がどのように機能することを強いられているのかを理解するためには、距離を作り出す事が必要なのです。 Nicole Wermersのドイツでの初の個展では、2015年にターナー賞にノミネートされた「Infrastruktur」展の「Untitled Chairs」をはじめとする過去10年間の作品と、Kunstvereinのために特別に制作された新作の彫刻2点が展示されました。 展覧会のタイトルである「Women Between Buildings」は、デンマークの作家Jan Gehlの1970年代の都市計画に関する標準的な作品である「Life between Buildings」を想起させるもので、彼は都市計画の責任について書いており、コミュニティを確立するためにはトランジットやコミュニケーションゾーンが不可欠であると述べています。しかし、ヴェルマーズは、コミュニティなどの概念が保険会社の広告キャンペーンと結びつき商品化された都市交通空間の現実に焦点を当てています。 展示された最も初期の作品は、ヴェルマーズがハンブルクに滞在していた頃に制作されたビデオ作品「Palisades」(1998)で、展覧会の始まりであると同時に、展覧会の内容を構成しています。カメラを逆さにして半公共空間を撮影し、天井の上を歩いているような印象を与えています。ホテル、企業のロビー、ハンブルグのコンベンションセンターであるCCHが、機能のないディテールが抽象的な彫刻や装飾品のように見え、謎めいた交換可能な無限の建築物になっています。 シリーズ「Vertical Awnings」(2016)は、ブランクーシを引用したもので、ギャラリースペースに直立するように転用された長いロール状の布で作られた彫刻です。織物は、細分化、適切化、私有化し、陰影を作り家庭や公共空間の生成によく使用されます。このような用途に適しているのは、その素材の特性(柔軟性、通気性、伸縮性)と、無害で脅威のないものとしての私たちの認識の仕方に関係しています。テキスタイルの境界線は常に交渉可能なものなのです。 「Mood Boards」 (2016)と題された壁の作品は、公衆トイレから流用された折り畳み式のおむつ交換台で、狭い場所に実用的な表面を作り出しています。ヴェルマーズはそれらに異なる色の人造大理石を流し込みました。伝統的に価値のあるの建築的規範として下端、すなわち床にある大理石の床が、人の目線のレベルにまで引き上げられています。この作品では建築的なヒエラルキーだけでなく、公共空間の歴史的・現代的な特徴が新たにブレンドされ、慣習的な行動パターンを弱体化させています。 「Mood Boards」と同様に、「Dishwashing Sculptures」(2013-17)は、機能の程度や乱用を弄ぶ既製品の転用ですが、この場合は家庭内の環境が移されています。鍋や磁器、キッチン用品を乾かすように積み上げた不安定な集合体の中で、建築的な野心と大胆な静物は、女性の生殖労働を暗示したものとは対照的なものとなっています。 徹底的にデザインされた私たちの生活世界へのヴェルマーズの関与は、「対抗的な美学化」と読むことができます。ヴェルマーズは、公共と私的、都市と商品文化、建築とメディアに関連した空間と環境が定義される物質性と表面性に参加することを求めているのです。 Nicole Wermers(1971年生まれ、ロンドン在住)は、ハンブルクのHFBKでジグマー・ポルケとクラウス・ベムラーに師事し、ロンドンのセントラル・セント・マーチンズ・カレッジで学びました。他にも数々の賞を受賞しているほか、2015年にはターナー賞にノミネートされています。 https://www.kunstverein.de/en/ausstellungen/rueckblick/women-between-buildings https://www.kunstverein.de/en/shop/buecher-und-kataloge/women-between-buildings https://nwermers.webs.com/