
CTMフェスティバルは、ドイツのベルリンで毎年開催される音楽と映像のイベントです。1999年に設立され、当初はエレクトロニック・ミュージックを中心に開催されていましたが、現在では「Festival and Platform for Adventurous Music and Art」の旗印のもと、幅広いジャンルをカバー出来るように進化しています。
音楽プログラムに加え、ワークショップ、アートインスタレーション、パネルディスカッション、上映会、プレゼンテーションなど、音楽とメディア文化の最新の芸術的、技術的、経済的発展を紹介するプログラムが充実しています。
CTMが他の多くのフェスティバルと異なるのは、電子・デジタル文化における音楽の社会的役割にスポットを当てている点です。フェスティバルをはじめ、年間を通じてCTMが企画する様々なイベントを通じて、新しいテクノロジー、現代アート、歴史的視点、社会的課題などを背景に、最新の音楽の潮流を反映させています。
CTMフェスティバルの第19回目は、2018年1月26日から2月4日までベルリンで開催されました。
「Turmoil - CTM 2018」と題して、混乱した批判的な現在に直面した音楽と音の実践のあり方を検証しました。
CTM 2018のプログラムを構成する約190のパフォーマンスやプロジェクトがあり、30カ国から300人以上のアーティストや参加者が参加しました。音と動きの交差点に焦点を当てたプログラムでは、Company Christoph WinkleによるErnest Berkの回顧展や、Lotic & Roderick George、Rashaad Newsome、Hitmakerchinx & DJ Aaronの作品などが上演されました。Music Makers Hacklabや様々なパフォーマンスやトークを通じて、音楽におけるA.I.の可能性を探求しました。4DSOUNDの特別な5日間のプログラムもMONOM Centre for Spatial Soundと共同で企画され、Kraftwerk BerlinではWHITE Voidとのコラボレーションによる壮大な光と音のインスタレーション「SKALAR」が開催されました。
https://www.ctm-festival.de/
https://archive2013-2020.ctm-festival.de/archive/festival-editions/ctm-2018-turmoil/